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金鍾泌元大韓民国国務総理 来学

2004.12.13
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 2004年12月8日(水)午後3時、韓国研究センターの招聘で、金鍾泌元大韓民国国務総理が来学されました。今回の来日目的は、本年12月で5周年を迎える韓国研究センターの視察と、本学関係者との懇談でした。本部貴賓室を訪れた金元国務総理は、柳原正治副学長(国際交流担当)による九州大学国際交流の現状と展望に関する説明を受けた後、開口一番、「母校のますますの発展のために一肌脱ぎましょう」と堅く約束してくださいました。金元国務総理が九大を「母校」とお考え頂くのは、1998年11月に九州大学が金元総理に名誉博士号を授与したからです。

 その後、金元国務総理は、ご自身が設立にご尽力なさった韓国研究センターを、柳原副学長の案内で視察され、センター内に掲示してある過去の研究実績などを興味深くご覧になりました。金元国務総理は居合わせた大学生など20名と共に、約40分間談笑の場をお持ちになり、本学の次世代韓国学研究者への熱い期待を表明なさいました。


(注)
平成10(1998)年11月30日、金鍾泌大韓民国国務総理(当時)が、九州大学で「韓日関係の過去と未来」と題して日本語で講演をされ、約2000名の学生・教職員に大きな共感と感動を与えました。この金総理来学を契機として、同総理のイニシアチブによって、九州大学を韓国研究の拠点と位置づけ、「韓国国際交流財団(KoreaFoundation)」を通じて5年間で100万ドルに及ぶ研究助成が決定され、平成11(1999)年7月1日、同財団と九州大学の間で協定が調印されました。九州大学は、これにこたえて、国立大学最初で唯一の「韓国研究」を専門とする研究機関として九州大学韓国研究センターを設置しました。(学内措置)。同センターは、2002年4月、文部科学省令に基づく「学内共同教育研究施設」となり、「韓国研究」の世界的ネットワーク構築や植民地期の民衆生活調査をはじめとするさまざまな研究活動を展開しています。