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日本政策投資銀行/九州大学 アジアカンファレンス開催

2004.12.10
トピックス
 九州大学、日本政策投資銀行、(財)日本経済研究所の共催により、去る12月3日(金)ホテルオークラ福岡において、『第1回日本政策投資銀行/九州大学アジアカンファレンス』が開催されました。これは、平成16年10月に締結した組織対応型連携協定を受け、日本政策投資銀行と九州大学が合同で実施する初めてのプログラムとして行われたものです。

 本セミナーは、連携分野の一つであるアジアをはじめとする地域への国際展開を対象とし、九州地域、上海地域、台湾のハイテククラスター・新竹地域の三地域による今後の地域連携、ビジネス連携の可能性を探ることを目的としたものです。会は、一色浩三 日本政策投資銀行理事の開会挨拶、小寺山亘 九州大学理事・副学長兼知的財産本部長の開会記念挨拶に引き続き、TSMC、UMCなど数々の世界的ハイテク企業を輩出してきた、台湾屈指の技術研究機関である台湾工業技術研究院の史欽泰特別顧問(前院長)による『新竹(台湾)/シリコンバレー/上海地域・ビジネス連携のダイナミズム』と題した基調講演が行われました。東のシリコンバレーと呼ばれる新竹(台湾)が、シリコンバレーや上海との人的交流、ビジネス連携により発展し、かつダイナミックな変化を遂げていることが報告され、集まった約100名の企業関係者、自治体、大学関係者の大きな関心を呼びました。

 また、『九州/新竹(台湾)/上海の地域・ビジネス連携の意義と可能性について』と題したパネルディスカッションでは、前出の史欽泰氏に加え、実際に台湾の企業と共同出資で中国市場へ事業展開した企業の代表として成瀬賢次 豊田工業昆山有限公司董事総経理が、日本企業のアジア進出事業支援、特に中国進出事業支援に関わっている立場から此本臣吾 ㈱野村総合研究所執行役員コンサルティング第三事業本部長兼アジア・中国事業コンサルティング部長が、更には九州に本拠を置く半導体メーカーの立場から大津留栄佐久ソニーセミコンダクター九州㈱プロキュアメント部門長がパネラーとして参加し、谷川徹 九州大学教授/知的財産本本部副本部長の進行により、これらの九州と近接した三地域の連携によるビジネス面での相互補完、役割分担のあり方、そして地域活性化の方向性等の活発な議論がなされました。