Crisis Management 危機管理
令和2年2月17日版
学生・教職員 各位
連日の報道の通り、中華人民共和国(以下、「中国」という。)で発生した新型コロナウイルスは、中国国内及び周辺地域においても感染が拡大しています。日本国内においては、現時点では流行が認められている状況ではありませんが、既に複数の感染者が確認されており、引き続き感染症対策に努める必要があります。
そのため、令和2年1月30日に、新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する留意事項についてお知らせしましたが、その後の状況の変化などを踏まえ、留意事項の追加・更新を行いました。
つきましては、本学における感染者の発生及び拡大を予防するため、本学の学生・教職員においては、留意事項の内容を改めて確認し、適切に対応するようお願いします。特に、以下の基礎疾患を有する方などについては、「新型コロナウイルスに感染すると重症化するおそれが高い」可能性があります。これらの方やこれらの方が周りにいる方については、特に留意事項の確認と適切な対応・行動をお願いします。
・基礎疾患を有する方
・免疫抑制剤、ステロイド、抗がん剤などによって免疫不全が生じている方
・人工透析を行っている方
・高齢者
・妊婦
・乳幼児(自分自身で症状を訴える事が難しいため)
また、新型コロナウイルスに関する情報については、SNSなどにおける誤った情報に惑わされることのないよう、厚生労働省ホームページに掲載されている情報などの公式情報を確認するようにして下さい。さらに、以下の留意事項中にも記載がありますが、「湖北省や浙江省への渡航歴などがあり、新型コロナウイルスに感染した疑いが強いと思われる場合は、速やかに以下に記載している九州大学各キャンパス最寄りの帰国者・接触者相談センター又は福岡市の外国の方専用電話相談ダイヤル等に連絡し、医療機関の受診等について相談してください。」
なお、新型コロナウイルスについては、日々状況が変化しているため、必要に応じて、今後も総務部総務課等より最新の情報や追加的な留意事項を再度提供する場合があります。
1.直近2週間に中国湖北省及び浙江省への渡航歴等がある方
次の1)~3)のいずれかに該当する学生・教職員等(研究生や派遣職員等、本学に通学・通勤する者を含む。以下、「本学構成員」という。)には①~④の対応を要請します。なお、中国湖北省及び浙江省からの入国、帰国等の後、発熱(37.5度以上)や咳などの呼吸器症状が出ずに入国日、帰国日等の翌日より数えて14日間(※1)が経過しましたら、自宅待機や健康状態の報告を終了し、正しい手指衛生などの感染予防を心がけて日常生活を送るようにして下さい。
〇該当条件(いずれか)
1)直近2週間に中国湖北省又は浙江省への渡航歴がある者
2)直近2週間に中国湖北省又は浙江省在住の者(※2)との接触(※3)があった者
3)直近2週間に新型コロナウイルス感染者との接触があった者
〇要請する対応
①入国日、帰国日、若しくは湖北省又は浙江省在住の方等との接触があった日の翌日より数えて2週間の自宅待機(※4)
②所属する部局事務部等(※5)への1日1回(朝)の健康状態の報告
さらに、発熱(37.5°C以上)かつ呼吸器症状が出た場合には
③所属する部局事務部等への報告
④他の人との接触を避け、マスクを着用し、速やかに最寄りの「帰国者・接触者相談センター」等への電話相談
2.直近2週間に中国(湖北省及び浙江省以外)への渡航歴がある方
直近2週間に中国(湖北省及び浙江省以外)への渡航歴がある本学構成員には次の①~④の対応を要請します。なお、中国(湖北省及び浙江省以外)からの入国、帰国の後、発熱(37.5度以上)や咳などの呼吸器症状が出ずに入国日、帰国日の翌日より数えて14日間が経過しましたら、不必要な外出の自粛等を終了し、正しい手指衛生などの感染予防を心がけて日常生活を送るようにして下さい。
〇要請する対応
①入国日、帰国日の翌日より数えて2週間は不必要な外出を控えること
②日々の健康状態の観察
さらに、発熱(37.5°C以上)かつ呼吸器症状が出た場合には
③所属する部局事務部等への報告
④他の人との接触を避け、マスクを着用するなどし、近くの医療機関の速やかな受診
3.直近2週間に中国への渡航歴等がない方
中国への渡航歴や中国湖北省及び浙江省在住の者との接触歴等にこだわらず、発熱(37.5°C以上)かつ呼吸器症状が長期間(目安として4日以上)続き軽減しないなど、特に通常と異なる症状がある本学構成員には次の①~③を要請します。
〇要請する対応
①所属する部局事務部等への報告
②他の人との接触を避け、マスクを着用する
さらに、高熱(38℃以上)がある場合や症状が悪化傾向にある場合には、
③近くの医療機関の速やかな受診
※1:厚生労働省ホームページ上の「新型コロナウイルスに関するQ&A」(令和2年2月15日時点版)によれば、現時点の潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)とされており、また、他のコロナウイルスの情報などから、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
※2:湖北省又は浙江省に「住所」があるか又は現在まで引き続いて1年以上「居所」がある者。直近2週間において中国国外に連続して滞在しており、発熱(37.5°C以上)又は呼吸器症状がなかった者を除きます。
※3:手で触れること又は対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル以内)で、必要な感染予防策なしで、湖北省又は浙江省在住の者若しくは新型コロナウイルス感染者と接触することを指します。
※4:1.該当条件1)~3)の試験日程が自宅待機期間中に設定された場合、公認欠席の扱いを準用します。なお、中国国内に渡航し、該当条件1)~3)のいずれかに該当した場合は、中国国内への渡航が大学用務又は所属長が認める特別な事情によるものに限ります。
※5:各部局事務部(総務または庶務担当) 連絡先
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/contact/department/
本学構成員による海外渡航の可否については、外務省の感染症危険情報レベル(以下、「感染症危険レベル」という。)(※)に基づき、以下の通りとします。
①感染症危険レベルが「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」とされている国・地域への本学構成員による大学用務としての渡航は不可です。
②感染症危険レベルが「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」とされている国・地域への本学構成員による大学用務としての渡航については、教職員等(派遣職員等、本学に通勤する者を含む。以下同様。)においては原則渡航不可、学生等(研究生等、本学に通学する者を含む。以下同様。)においては渡航不可です。これらの国・地域に、教職員等が大学用務としての渡航を希望する際には、部局長など所属長(以下、「所属長」という。)からの申請に基づき、本学新型コロナウイルス感染症対策本部(新型コロナウイルス危機対策本部が設置されている場合においては、新型コロナウイルス危機対策本部。以下同様。)において渡航の可否を判断します。
③感染症危険レベルが「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」とされている国・地域への本学構成員による大学用務としての渡航については、教職員等においては所属長の許可を要することとし、学生等においては原則渡航不可とします。これらの国・地域に、学生等が大学用務としての渡航を希望する際には、所属長からの申請に基づき、本学新型コロナウイルス感染症対策本部において渡航の可否を判断します。
④私事旅行については、中国国内、特に湖北省又は浙江省への渡航は厳に控えて頂くよう強く要請します。
※外務省・新型コロナウイルスの感染危険情報、スポット情報等https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_009.html#ad-image-0