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九州大学病院と九州大学別府病院間で新しい遠隔手術指導のシステムを構築

2024.02.15
お知らせ

 九州大学病院及び九州大学病院別府病院では、別府病院の新棟建築にあたり、画期的な遠隔手術システムを導入する予定です。第一段階として、2024年2月16日(金)に新しい遠隔指導システムを別府病院室と九大病院の間でテストを行う予定です。
 このシステムは、別府病院の手術中に福岡の九州大学病院からリアルタイムに手術指導(アノテーション)を行うことを可能にするものです。
 本システムは過去に報告されているシステムと異なり、遠隔地の手術映像上に線や文字を記載した場合、画像が移動、拡大しても、記載した線や文字が映像に合わせて移動・拡大します。これにより、遠隔からのリアルタイムな指導を可能にします。現地(別府病院)の手術の進行を妨げることがなく、手術の安全性向上することができ、地域医療の活性化にも役立てることができます。

①   手術映像の上にエキスパート医師がアドバイスを書き込みます。
②   表示される画像(書き加えた線やマークなど)は、術中の映像の動き(並行移動および前後移動)に対しリアルタイムで追従します。

研究者からひとこと

 本システムは、従来ありそうでなかった、遠隔からの指示を現地のリアルタイムな手術映像に合わせて追従、変化させる技術です。
 現地の進行を妨げることなく指示を行うことが可能です。システムに使用されるソフトウェアは、AMEDの研究資金により、ゲーム開発などを得意とする日本のソフトウェア会社と共同で九州大学独自で開発したもので、現在特許出願準備中です。
(医学研究院 准教授 沖 英次)

お問い合わせ

医学研究院 沖 英次 准教授
電話:092-642-5462
FAX:092-642-5482
Mail:oki.eiji.857★m.kyushu-u.ac.jp
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