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九州大学大学院医学研究院とオークランド・ユニサービス社が覚書を締結

ワクチン研究とデータを共有し、世界的なワクチン研究の効率化を目指す 2024.07.30
お知らせ

このたび九州大学大学院医学研究院は、ニュージーランドにあるオークランド大学ワイパパ・タウマタ・ラウ校の商業化・イノベーション部門であるオークランド・ユニサービス社との間で、ワクチン研究に関するデータを共有し、世界的なワクチン研究の効率化を目指すことを目的に、令和6年7月17日に覚書を締結いたしました。

本覚書の締結により、まずは以下の点を取り組む予定です。

  1. LIFE(*1) /VENUS(*2)をGVDN(*3)の世界的な施設ネットワークの一部に組み入れ、より良いデータの調和を図る。
  2. ワクチンの安全性/有効性評価について、合意に基づき協力を図る。
  3. より強力な APAC 地域アクティブサーベイランスのネットワーク構築に取り組む。

研究者からひとこと(医学研究院 福田治久 准教授)

「これまでLIFE、VENUSの研究を行ってまいりましたが、この研究が日本で達成できるインパクトを誇りに思います。今回の覚書による連携により、ワクチンの信頼性を高め、APAC(アジア太平洋地域)及び世界的なアクティブサーベイランスのネットワーク構築に大きく貢献するでしょう。」

用語解説

*1 LIFE(Longevity Improvement & Fair Evidence):
2019年に開始され、日本における健康寿命の延伸と健康格差の縮小に向けたエビデンスの創出を目的とした、多地域にまたがる地域ベースのデータベースプロジェクト。

 *2 VENUS(Vaccine Effectiveness, Networking, and Universal Safety):
2021年に開始され、全年齢層をカバーする大規模サンプルで、ワクチン接種者と非接種者の比較評価を可能にする日本初のワクチンデータプラットフォーム。

 *3 グローバル・ワクチン・データ・ネットワーク(GVDN):
2019年に設立され、現在26カ国の31の協力機関で構成。GVDNは、6大陸の数百万人から得られたデータをもとに、著名な研究機関、政策立案者、ワクチン関連団体と協力し、ワクチンの安全性と有効性に関する調和されたエビデンスに基づくアプローチを確立。オークランド大学が全額出資し、研究者を支援するオークランド・ユニサービス社(Auckland UniServices Ltd)(非営利企業)を拠点とするグローバル・コーディネーション・センターによって支えられ、ワクチンの安全性と有効性のプロファイルを包括的に理解することを目的とし、より安全な予防接種の実現を目指す。

お問い合わせ

九州大学 大学院医学研究院 福田治久 准教授
電話:092-642-6956
FAX:092-642-6961
Mail:fukuda.haruhisa.977★m.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。