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脱炭素地域づくりに向けた提言を未来社会デザイン統括本部が策定・公表

地域の多様性を育む包摂型社会:スケルトン・インフィル型エネルギーシステムで築く脱炭素社会の未来 2025.01.21
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九州大学は、社会的課題の解決に必要な総合知を生み出し、社会変革に貢献することを目標に、「未来社会デザイン統括本部(FS本部)」を設置しています。FS本部では、はじめに理想とする未来社会の姿を示した上で、脱炭素、医療・健康、環境・食料をはじめとする様々な分野の課題の解決に向けたプロセスをデザインし、大学が持つ様々な研究成果を組み合わせて社会に展開・実装していくことで、理想とする未来社会を実現する、「バックキャストによる課題解決」を目指しています。

このたび、脱炭素社会をテーマに、FS本部の多様な分野の研究者が共同して、脱炭素技術を活用した未来社会のモデルをデザインし、市民、行政、企業など広く社会に向けた「提言」としてとりまとめました。

【提言の目的】

  1. バックキャストによる未来社会デザインの手法を、自治体や企業などの脱炭素化に関わる政策づくりや事業構想の場面において役立てていただく。
  2. 本提言のビジョン、コンセプト、方法を、脱炭素社会を見据えた地域づくりに取り入れていただく。
  3. 本提言の未来社会シナリオを、自治体や企業と共同で実装していくことを目指す。同時に、多様な地域ごとの課題や強みに合わせて新たな未来社会シナリオをつくり、その実装を目指す。

【提言の概要】

脱炭素化“後”を見据えた未来社会のビジョンと、それに基づく脱炭素技術の導入により、真に持続可能な地域社会を実現する。

地域マイクログリッドを基盤とする未来社会シナリオの展開例

1)生活サービス基盤としての自動運転モビリティとコミュニティ・ハブ

  • エネルギーやサービスを運ぶ多機能の自動運転バスの導入により、次世代の公共交通システムを構築
  • 地域住民のための生活サービス拠点「コミュニティ・ハブ」を設置することで、日常的に長距離を移動することなく『歩いて暮らせる街』へ

2)農村の環境調整機能を兼ねるソーラーシェアリング・システム

  • 太陽光発電設備×再エネを活用した農業のスマート化技術により、生産性を向上させるとともに、人と自然に優しい屋外環境を実現

3)地域情報基盤としてのデータセンターとデータ駆動型食品産業

  • 電力需要調整機能に加え、地域の多様なデータを管理・活用することで、地域の新たな強み・産業(データ駆動型食品産業など)を生み出す

お問い合わせ

九州大学 未来社会デザイン統括本部シンクタンクユニット 教授(デザインディレクター) 岡田 栄造
Mail:okada.eizo.531★m.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。