Notices お知らせ
九州大学大学院人文科学研究院考古学研究室と九州大学アジア埋蔵文化財研究センターは、合同で九州大学伊都キャンパス内に所在する元岡池ノ浦古墳(全長約60mの前期前方後円墳)について、将来的な公開のための整備に向け、範囲確認を目的としたトレンチ調査を実施いたします。今回の調査は教育活動の一環として、本学学生と共に実施されます。
全国各地に存在する古墳は、これまでも古代の歴史を解き明かすうえで貴重な資料が発見されてきました。九州大学の伊都キャンパス内にも複数の遺跡が存在しており、今回は長年手をつけられていなかった、まさに「ミステリーゾーン」を調査します。
調査内容
※2月12日(水)および土日は調査休止予定。
※天候および作業の進捗により、調査期間が変更となる場合があります。
調査担当の田尻教授からひとこと
伊都キャンパスの造営には多くの遺跡が確認されたことから、まさに遺跡の宝庫と言えます。これまで福岡市教育委員会が主体となって、56次に渡る発掘調査が行われてきました。今回は伊都キャンパス内の古墳を移転後初めて、九州大学人文科学研究院考古学研究室とアジア埋蔵文化財研究センターが共同で調査します。
センターゾーンに位置する元岡池ノ浦古墳はこれまで採取された埴輪片から古墳時代前期後半(4世紀代)の前方後円墳であり、2006年の測量調査では、全長約60mを測るとされてきました。今回は古墳の近くにネイチャートレイルを設置することから、古墳の全長を正確に確認するために発掘調査するものです。古墳には葺石が施されていたようで、その様子もあわせて確認したいと考えています。
九州大学アジア埋蔵文化財研究センター 教授 田尻義了
電話:092-802-5643
Mail:tajiri★scs.kyushu-u.ac.jp
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