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アフリカ開発会議(TICAD)シンポジウムにおける基本合意書の締結

ポータブル・ヘルス・クリニックや情報技術を用いたアフリカにおける母子保健管理 2025.09.26
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 九州大学は、2025年8月22日にパシフィコ横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の公式テーマ別イベント・シンポジウム「ポータブル・ヘルス・クリニック(PHC)によるアフリカでの母子保健管理の飛躍」を開催いたしました。シンポジウムには約150名が来場し、盛況のうちに終えましたことをご報告いたします。

 本シンポジウムでは、九州大学がアジアで実績を上げてきたICTを活用したオンライン診療システムのポータブル・ヘルス・クリニック(PHC)をアフリカの母子保健向上のために展開する取り組みや、AI・デジタルクローン技術の活用について、学術界および実践の現場を代表する専門家たちが議論を交わしました。また、来賓としてご登壇いただいた上川陽子・前外務大臣、武見敬三・前厚生労働大臣、そしてエジプト・アラブ共和国保健・人口省のMohamed Hassany副大臣からも、本プロジェクトの重要性を強調するご挨拶があり、その成功に向けた強い期待が表明されました。

 また、本シンポジウムにおける重要な成果として、九州大学とスーダン共和国との間で、PHCを同国に導入し、医療システムを強化するための共同行動計画に関する基本合意書(Letter of Intent)の署名式が執り行われました。この基本合意は、九州大学の石橋達朗総長と、駐日スーダン共和国大使館のElrayih Hyduob特命全権大使によって署名されました。合意書では、スーダンにおけるPHCサービスの導入と現地に合わせた運用体制の構築、専門家によるワーキンググループの設立、そして持続可能な活動のための人材育成プログラムの開発などを通じ、両者が協力していくことが確認されました。

 九州大学は、本合意を基に、スーダン共和国およびアフリカ諸国における持続可能な医療システムの構築に向け、国際連携をさらに強化してまいります。

お問い合わせ

九州大学病院
メディカル・インフォメーションセンター
Mail:ticad9★med.kyushu-u.ac.jp
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