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Notices お知らせ
九州大学は、2026年4月1日、新たな研究教育拠点となる「九州大学大学院工学研究院附属次世代造船リサーチセンター」を設置しました。
我が国の造船業は、1990年代初めまで世界で約5割の高い建造量シェアを保有していましたが、現在の建造量シェアは1割強、世界第3位となっています。国際海運においては、2050年頃までに温室効果ガス排出ゼロとすることが世界共通の目標として定められており、今後は次世代船舶・ゼロエミッション船等の開発・建造能力が国際的な造船市場の競争力の鍵を握ると考えられています。
九州大学は、国内において船舶設計と建造の研究を本格的に行える数少ない大学の一つであり、船舶の性能試験を行うための高速回流水槽、船舶運動性能試験水槽、深海機器力学実験水槽といった日本有数の大型実験施設を有しています。これまでの研究教育を基盤に、船舶に係る研究と本学の先駆的な取り組みである水素エネルギー利用、ゼロエミッション内燃機関、AI・ロボティクス等に係る研究との連携体制の在り方について検討を重ね、今回、大学院工学研究院附属施設として「次世代造船リサーチセンター」を設置するに至りました。センターは、「船を造る」技術を核に、「我が国、世界における次世代船舶・ゼロエミッション船開発ならびに船舶建造のシステム高度化・効率化のための中核的研究拠点の形成」を目指して、研究教育活動を展開します。また、本年8月には、我が国造船業界とセンターとの産学官連携強化と造船業再生の加速を図るために、次世代造船産学官連携コンソーシアム(仮称)の設立を予定しています。
他方、我が国の造船業界からは、他国との激しいコスト競争や深刻な人手不足等により、基盤技術と技術開発力の維持が困難になりつつある状況で、大学に対して、次世代の船舶技術の開発及び業界を牽引する技術者の育成に関して緊密な連携に期待を寄せていただいています。
また、我が国政府においては、高市早苗首相が掲げる「強い経済」の実現に向け、人工知能(AI)や造船など17分野を重点投資対象としています。さらに、国民生活や経済安全保障を支える日本造船業を再生するため、2035年における船舶建造能力の目標やその実現に必要な取り組み等を盛り込んだ「造船業再生ロードマップ」を策定・公表するなど、政府・産業界全体で造船業の再生と強化に向けた動きが加速しています。
九州大学は、これまで我が国の造船業界の研究開発を支えるとともに同業界を牽引する人材を数多輩出してきており、新設した次世代造船リサーチセンターを核に、次世代船舶として期待されている「ゼロエミッション船」や「自律運航船」等、さらに「造船システムの高度化・効率化」に係る要素技術の創出及び業界を牽引する人材の輩出、更には我が国の造船業界の再生に寄与してまいります。
船舶運動性能試験水槽
レーザ・アークハイブリッド溶接実証試験装置
高速回流水槽
「九州大学大学院工学研究院附属次世代造船リサーチセンター」組織概要
九州大学大学院工学研究院附属次世代造船リサーチセンター【古川(勝)】
電話:092-583-7871
Mail:furukawa★airimaq.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。