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本学学生チームが設計した自然の中のスパ「Colobockle Nest」が完成

2018.06.12
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Colobockle Nestチームメンバー

 昨年4月に行われた第7回LIXIL国際大学建築コンペ「自然の中のスパ」で、本学チームが最優秀賞を獲得しました。このときの提案「Colobockle Nest」は、北海道に伝わるコロボックル(※1)の伝説にちなみ、蕗(ふき)の葉の下にある竪穴住居をイメージした小さな温浴施設です。葉の下で自ら薪を焚き、上にある露天風呂に入って大自然を感じる、環境との共生がコンセプトです。その後、担当学生の手による実施設計と施工監理を経て、北海道大樹町の敷地に本年3月に竣工しました。
 このスパは、冬には雪景色の中に、夏には一面の草原の中にたたずみ、ランドスケープの一部と化します。暖かく包み込まれた葉の下の空間で一連の支度を調え、お湯に浸かって切り取られた空を見上げれば、まさに自然との一体感を満喫することができます。

  • メンバー(所属・学年は平成29年度):
  • 遠藤由貴、鹿嶋渉、谷口和広、西村宇央、華田健人(人間環境学府修士2年)
    奥村光城(人間環境学府修士1年)
    東大貴、大谷芽生、野原匠実(工学部建築学科4年)
  • 指導教員:末廣香織(人間環境学研究院准教授)
  • 実施設計指導:隈研吾建築都市設計事務所

 ※1 アイヌの伝承に登場する小人で、一般的には「蕗の葉の下の人」という意味であると解される

 

 参考:国際大学建築コンペで本学学生チームが最優秀賞を受賞
   http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/1203

 

追記(2018.08.23)

(⼀財)⽇本商環境デザイン協会主催のJDCデザインアワード2018において、「Colobockle Nest」が建築家などのプロの作品と競って⾦賞を受賞しました。
http://jcd.or.jp/designaward_2018/01.html

雪景色の中の外観夕景。 小さな丘には細長い入り口があり、上には葉っぱのような屋根が載っている。

土に埋もれた室内。天井付近のスリットから自然光が漏れる。 向かって左手にはお湯を温める薪ストーブ、右手にシャワーとお風呂への入り口がある。

お風呂から空を見上げる。葉っぱの白い縁が広い空を切り取る。

雪のランドスケープの中にある。お風呂を上空より見る。

お問い合わせ

人間環境学研究院 准教授 末廣 香織
電話:092-642-3351
Mail:suehiro★arch.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。