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Colobockle Nestチームメンバー
昨年4月に行われた第7回LIXIL国際大学建築コンペ「自然の中のスパ」で、本学チームが最優秀賞を獲得しました。このときの提案「Colobockle Nest」は、北海道に伝わるコロボックル(※1)の伝説にちなみ、蕗(ふき)の葉の下にある竪穴住居をイメージした小さな温浴施設です。葉の下で自ら薪を焚き、上にある露天風呂に入って大自然を感じる、環境との共生がコンセプトです。その後、担当学生の手による実施設計と施工監理を経て、北海道大樹町の敷地に本年3月に竣工しました。
このスパは、冬には雪景色の中に、夏には一面の草原の中にたたずみ、ランドスケープの一部と化します。暖かく包み込まれた葉の下の空間で一連の支度を調え、お湯に浸かって切り取られた空を見上げれば、まさに自然との一体感を満喫することができます。
※1 アイヌの伝承に登場する小人で、一般的には「蕗の葉の下の人」という意味であると解される
参考:国際大学建築コンペで本学学生チームが最優秀賞を受賞
http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/topics/view/1203
追記(2018.08.23)
(⼀財)⽇本商環境デザイン協会主催のJDCデザインアワード2018において、「Colobockle Nest」が建築家などのプロの作品と競って⾦賞を受賞しました。
http://jcd.or.jp/designaward_2018/01.html
雪景色の中の外観夕景。 小さな丘には細長い入り口があり、上には葉っぱのような屋根が載っている。
土に埋もれた室内。天井付近のスリットから自然光が漏れる。 向かって左手にはお湯を温める薪ストーブ、右手にシャワーとお風呂への入り口がある。
お風呂から空を見上げる。葉っぱの白い縁が広い空を切り取る。
雪のランドスケープの中にある。お風呂を上空より見る。
人間環境学研究院 准教授 末廣 香織
電話:092-642-3351
Mail:suehiro★arch.kyushu-u.ac.jp
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