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女性初!工学研究院 山西 陽子教授 第3回日本医療研究開発大賞日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞を受賞

2020.01.27
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 令和2年1月10日(金)、第3回日本医療研究開発大賞の表彰式が総理大臣官邸で行われ、本学工学研究院の山西陽子教授が日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞を受賞しました。
 日本医療研究開発大賞とは、世界の医療発展に向けて、医療分野の研究開発推進に多大な貢献をした事例への功績を称える目的で創設された賞です。中でもAMED理事長賞は、若⼿研究者を奨励する観点から顕著な功績があったと認められる事例に送られる賞で、本学からは第1回の橋口隆生准教授(ウイルス学)の受賞以来、今回まで3回連続受賞となり、さらに山西教授は、本賞創設以来、初の女性受賞者となりました。
 今回の受賞は、毛細管内の微小な空間内に電界を集中させることで液中に指向性を有する高速気泡列が発射される現象を発見し、この現象を利用した「針なし気泡注射器」を低侵襲網膜血栓除去新技術へ適用した功績によるものです。
 上記技術を用いることで低侵襲性の血管(血栓)への物理的刺激による血流を回復・改善させる技術など、局部への高精度の低侵襲治療法の可能性が拓かれ、これが治療用医療機器として実用化されることで、既存の治療法の代替により年間約193億円以上の医療費削減が期待されます。

AMEDプレスリリース
https://www.amed.go.jp/news/release_20200110-03.html 

首相官邸プレスリリース
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202001/10iryo_hyosho.html

授賞式の様子

左から山西陽子教授(九州大学)、山崎聡特任准教授(東京大学)、村山正宜チームリーダー(理化学研究所)、安倍晋三内閣総理大臣、香月康宏准教授(鳥取大学)、高山順助教(東北大学)、末松誠AMED理事長