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ムーンショット型研究開発事業 新たな目標検討のためのビジョン公募で本学申請の目標検討チームが採択

2021.03.05
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農学研究院 石橋 勇志 准教授

 ⽇本発の破壊的イノベーションの創出を⽬指し、従来技術の延⻑にない、より⼤胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進するものとして、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)において、「ムーンショット型研究開発制度(※1)」が創設されました。すでに7つのムーンショット⽬標(※2)が決定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、大きく変容することが想定される経済社会情勢に対応すべく、新たなムーンショット目標について検討されることとなり、この度、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「ムーンショット型研究開発事業 新たな目標検討のためのビジョン公募(※3)」に本学の目標検討チーム(代表者:農学研究院 石橋勇志、チーム名SACMOTs)が採択されました。
 採択された調査研究課題では、世界人口の増加に加え地球環境変動による食糧の安定生産が困難になる中、誰でも、いつでも、どこでも、何でも、食糧生産出来る社会「緑の革命2.0」を提案していきます。世界各国が自律的な食料調達を可能にする世の中を実現するべく、2050年の食糧生産像からバックキャストした2030年の具体的な達成目標、目標達成に至るシナリオ、必要な科学技術および検証可能な目標達成基準などを明らかにしていきます。

※1 ムーンショット型研究開発制度
本制度の詳細については以下をご参照ください。
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/index.html

※2 ムーンショット目標
目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
目標2:2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現
目標3:2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
目標4:2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
目標5:2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出
目標6:2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現
目標7:2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現

※3 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「ムーンショット型研究開発事業 新たな目標検討のためのビジョン公募」目標検討チームの決定については以下をご参照ください。
 https://www.jst.go.jp/pr/info/info1481/index.html