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九州大学と独立行政法人日本貿易振興機構(理事長 佐々木 伸彦:以下「ジェトロ」)は、この度、スタートアップエコシステムの発展およびイノベーションの創出、高度グローバル人材の育成・活躍等を柱にした包括的連携推進協定を締結しました。
本協定は、本学とジェトロが連携して国際的な産学連携、人材教育、学術研究を推進し、もって日本国全体および九州をはじめとする国内各地域の発展、人材育成に寄与することを目的としています。
今回の協定締結を契機として、九州大学とジェトロが有するリソースを組み合わせることで、世界を視野に入れたイノベーションの創出を推進し、我が国の経済発展と人材育成に貢献することを目指します。
九州大学関連のスタートアップは、年々増加しており、2020年度時点で企業数124社、うち4社がIPOを実現しています。また九州大学の知的財産を活用した大学発ベンチャーを積極的に創出支援するため、九州大学は、2017年度から大学発ベンチャー事業シーズ育成支援プログラム(以下、「九大ギャップファンド」)を創設し、運営しています。これまで九大ギャップファンドの採択支援シーズ42件から起業済みが15社、ここ1年以内に設立予定が5件程度の実績が出ており、起業率50%を目指して取組みを加速しています。さらに、科学技術振興機構のSCORE事業(拠点都市環境整備型)にも採択されています※1。今後は、福岡市を核とするベンチャーエコシステム拠点を形成しつつ、世界レベルの大学発ベンチャーの創出を支援します。
ジェトロは、2019年4月に開始された第五期中期目標期間(2019年度~2022年度)において「対日直接投資やスタートアップの海外展開等を通じたイノベーション創出支援」に注力しています。スタートアップの海外展開支援の面では、世界29ヵ所のスタートアップエコシステム先進地域での日系スタートアップのグローバル展開を常時ハンズオン支援する「ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ」をはじめ、海外の有力テックカンファレンスへのジャパンパビリオンの設置などを通じて年間400件以上のサポートを実施しています。今年度から、スタートアップ・エコシステム拠点都市を対象にしたスタートアップシティー・アクセラレーション・プログラムを開始し、大学発スタートアップを対象にしたUniversityコースも開設、ディープテック・スタートアップの海外展開を目指しています。
※1:九州大学と近隣5大学(九州産業大学、久留米大学、日本経済大学、福岡工業大学、福岡大学)とが連携し、CXO候補人材の育成と事業化検証を融合したGAP NEXTプログラムを今年度開始
調印式の様子