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2024年3月21日、スウェーデンのチャルマース工科大学より、Eva Olsson 教授(以下、Olsson教授)が本学を来訪されました。
スウェーデンの王立科学アカデミー会員でもあるOlsson教授は昨年のノーベル物理賞の選考委員長を務め、「アト秒光パルス」に関わる受賞者とその研究成果をストックホルムから全世界に向けて紹介されました。また、同氏は、今年から国際顕微鏡学会連合会長として、著名な研究者を数多く輩出している研究コミュニティーの取りまとめを行っています。
当日Olsson教授は、本学の萩島理副理事(研究担当)、山本元司工学研究院長、そして、かねてより交流を続けてきた松村晶名誉教授や金子賢治教授らと懇談されたあと、本学超顕微解析研究センター主催のワークショップ「Workshop of Advanced Microscopy and Microanalysis」にて基調講演を行いました。講演では、ご専門である透過電子顕微鏡内での微小探針操作とナノマテリアルの構造・物性評価に関わる最新の研究成果に加えて、スウェーデン社会とノーベル賞の関わりや、チャルマース工科大学の歴史などにも言及され、多くの聴講者の関心を集めました。
続いて行われた「Young Scientists Session」では、電子顕微鏡を用いた研究を展開している本学の若手研究者が最新の研究成果を発表しました。Olsson教授からは全ての講演者に対して質問やコメントがなされ、ワークショップは大いに盛り上がりました。また、ワークショップ終了後に行われた交流会においても本学関係者とOlsson教授にて交流を深め、今後のさらなる交流に向けた良い機会となりました。
本ワークショップは、本学の超顕微解析研究センター長である村上恭和教授のオーガナイズにより実施されました。同センターはかねてよりOlsson教授との学術的な交流を継続・発展させ、そのうえで、今回の来訪およびワークショップ開催が実現しました。
本学では、長期ビジョン「VISION 2030」に基づき、組織的な国際協働を通じて国際的な頭脳循環のハブとなることで、国際社会でリーダーとなる人材の輩出を目指しています。今回のOlsson教授の訪問は本学の国際交流および研究・教育の活性化においてとても有意義なものとなりました。今後も学内の様々な関係者との国際交流機会を推進し、将来のリーダー育成に取り組みます。
超顕微解析研究センター
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