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本学の石橋達朗総長を筆頭とする訪問団が2024年11月19日から20日の間、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(米国イリノイ州)を訪問し、11月20日には、Robert J. Jones学長をはじめとする同校執行部との会談、および両校における大学間交流協定を更新するための調印式に出席しました。
同校とは2014年に大学間交流協定(学生交流・学術交流)を締結し、交換留学を活発に実施するとともに、現在はWPIアカデミー拠点となっている本学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(WPI-I²CNER)を中核とした研究における交流も行ってきました。その交流実績、さらなる将来性を考慮して、2019年には、より強固な関係を築くために、互いに「戦略的パートナー」(※1)とすることに合意しました。以降、両校で選定した5つの分野(※2)でのマッチングファンドの実施等により共同研究を一層推進し、結果、合同シンポジウムの開催、両校による共同の論文投稿等の成果が生まれました。さらに、昨年2023年9月にはJones学長を筆頭とする訪問団が本学を訪問し、5つの分野に加えて新たな研究分野(医学、農学)での協働も始まりました。
今回の会談では、これまでの交流の歩みを振り返るとともに、全学的な規模で両校のさらなる関係強化を図っていくこと、また、教育、ダイバーシティ推進、職員交流といった多面的な協力を展開していく方向性について合意しました。
更新協定書の署名後に(左からReitumetse Mabokela国際担当副学長(イリノイ大学)、Jones学長(イリノイ大学)、本学石橋総長)
3校の代表(左から本学石橋総長、Jones学長(イリノイ大学)、Shih Chi-Sheng教授(国立台湾大学))
今回、本学のもう1つの戦略的パートナー校である国立台湾大学の訪問団もアメリカ現地を訪れ、3校の代表による会合も行われました。3校間連携(トライラテラル・パートナーシップ)については、2024年2月にこの連携を行うセンター設置に関する覚書の締結が国立台湾大学にて行われ、以降、各校のセンター長を中心に活動の詳細に関して協議を重ねてきました。今回の会合により、対面ワークショップを開催していくことを3校で決定し、来年の実施に向け具体的なプログラムの準備を進めています。
ワークショップでの交流の様子(右:本学総合理工学研究院 池谷教授、中央:同研究院 Wang助教)
今回の訪問にあわせて、3校から約30名の研究者が集まり「都市のサステイナビリティ」に関するワークショップも開催されました。本学からは総合理工学研究院の池谷直樹教授、Wang Wei助教が登壇し、気候変動をはじめとした都市環境を取り巻く問題の解決に向けて、プレゼンテーションやディスカッションを通じて相互の専門的知見を共有しました。このワークショップをきっかけに、今後、共同研究や研究資金獲得等に向けた協議が進むこととなりました。
本学は、「Kyushu University VISION 2030」のもと、戦略的な国際連携の推進による国際協働の深化と拡大に取り組んでいます。今後は、上記のとおり2校間の連携の取組みを一層加速させていくとともに、3校間連携においても、共同での論文発表等の成果創出を図るべく、全学を挙げて取り組んでまいります。
国際部 国際企画課 国際連携係
Mail:intlsenryaku★jimu.kyushu-u.ac.jp
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