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第22回英語交流ディベート大会を実施

2025.08.04
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2025年7月12日(土)、九州大学伊都キャンパスで高校生、大学生など18チーム、審査員なども含めると約100名が集まり、第22回英語交流ディベート大会(主催:日本ディベート協会(JDA)九州支部、共催:九州大学大学院言語文化研究院、大会実行委員長:上土井宏太熊本大学准教授・JDA九州支部長)を開催しました。本大会は、ディベート初心者に対外試合の機会を提供すること、高校生と大学生の交流を促すこと、高校生のディベート教育の支援を行うことの3点を目的として毎年開催しています。初めて伊都キャンパスを訪れた高校生も多く、「キャンパスが広くてきれい。」、「教室がこんなに広くてびっくりした。」など様々な感想が聞かれました。

論題は、全国高校生英語ディベート大会(HenDA)の論題である、Resolved: That the Japanese Government should ban children under 16 years old from using social media.「日本政府は16歳未満の子どもがソーシャルメディアを利用することを禁止すべきである。是か非か。」を用いて、3試合のディベートを行いました。パワーペアリング(2試合目以降は勝ち数が多いチーム同士が対戦する方式)による3試合で全て勝利した東筑高等学校Aチーム(吉田葵、姜可豊、竹尾日菜)が見事優勝を果たしました。準優勝は同じく3勝し、スピーカーポイントの合計で一歩及ばなかった東筑高校Bチーム。また、各学校単位でBest Speaker1名ずつが表彰を受けました。

審判として参加した久留米高等学校の松田康子教諭からは以下のような感想が寄せられました。

「未成年のSNS使用禁止という身近で影響の大きなテーマについて、肯定・否定の両面から真剣に議論を構築していた点に大きな意義を感じました。参加者は自分のチームの立場に応じて的確に反論やディフェンスを行い、論点の重要性を比較する姿勢も印象的でした。ラウンド後には、互いに笑顔で打ち解け、すぐに盛り上がる様子が若い世代の柔軟さを感じさせ、非常に微笑ましく思いました。」

九州大学からは、1年生の英語授業から希望者を募り4チームが出場しました。短期間の準備にもかかわらず各チーム健闘し、会場で高校生との交流を深めました。九州大学のBest speakerに選ばれた文学部1年の成澤理稲さんは、大会を振り返って次のようなコメントを寄せてくれました。

「今回のディベート大会は、私にとって非常に貴重な経験となりました。これまでクラス内でのディスカッションや簡単なディベートは行ったことがありましたが、今回のように本格的な形式で準備をして、ルールに則ってディベートを行うのは初めてだったため、新鮮かつ刺激的でした。また、高校生たちの論理的思考力と表現力の高さに驚かされました。ディベートを通じてたくさんの学びがありましたし、普段とは違う形で考える楽しさも感じることができた経験となりました。」

言語文化研究院・ディベート教育支援グループでは、今後も引き続きディベート教育の支援を行っていきます。問い合わせ先:debate@flc.kyushu-u.ac.jp

伊都キャンパス・センター2号館の教室に集まった、高校生、大学生、引率教員、ジャッジ

各チーム3試合を行いました

優勝した東筑高校Aチームのメンバーと引率の青野孝弘教諭

大会実行委員長から表彰状を受け取った九大のBest Speaker成澤さん