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九州大学探検部五木村洞窟合宿における死亡事故について - 原因究明及び再発防止のための報告書 -

2018.03.30
お知らせ

 平成29年10月6日、九州大学探検部の五木村洞窟合宿中、本学工学部1年生の藤井照夫君が、熊本県球磨郡五木村の九折瀬洞(つづらせどう)洞口下流の川辺川で亡くなりました。
 九州大学では、事故原因の究明と今後の対応を検討するため、総長の指示の下、危機管理担当の副学長を委員長として、学外からの専門家を委員に加えた「五木村における探検部事故調査委員会」を同月に設置しました。
 同委員会では、探検部に対して事故調査を実施し調査報告書を提出するよう求めるとともに、その報告書を精査して助言や指導を行ってまいりましたところ、平成30年3月30日付で探検部の調査報告書を含めた大学としての調査報告書を取りまとめましたのでお知らせいたします。

 なお、本学では、再発防止のために「九州大学学生団体の顧問教員指針」並びに「課外活動における安全対策マニュアル」を作成いたしましたので、併せてお知らせいたします。

 

【総長コメント】

 亡くなられた藤井照夫君のご冥福をお祈りいたします。また、ご家族の皆様には心よりお悔やみ申し上げます。
 平成28年9月に「フィールド科学入門」の屋久島プログラム期間中に起きた学生の死亡事故を受けて、「屋久島フィールドワーク学生事故調査委員会」を設置して結果を公表し、授業中の野外活動に加えて、課外活動における危機管理や安全対策に関しても、課外活動団体に所属する学生や顧問教員を対象に講習会等を開催し、事故防止に向けて取り組んできていたところ、このような事故が生じたことは、誠に遺憾です。
 今般、提出された報告書の内容を厳粛に受け止め、このような事故が起こらないよう、全学を挙げて安全教育の改善や実施に取り組んでまいります。

九州大学総長
久保 千春