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Notices お知らせ

生体防御医学研究所・胡桃坂 仁志教授が 2026年度「武田医学賞」を受賞しました。

2026.09.17
お知らせ

生体防御医学研究所の胡桃坂 仁志教授が2026年度「武田医学賞」を受賞しました。

武田医学賞は、我が国で最も伝統のある医学賞の一つであり、医学界で顕著な業績を挙げ、医学ならびに医療に優れた貢献を果たされた研究者に授与されます。1954年に初めての授与が行われ、本年度で創設72年目を迎えます。武田医学賞の受賞者数は、本年度を含めて145名となります。

受賞者

胡桃坂 仁志
東京大学 定量生命科学研究所 教授
九州大学 生体防御医学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授(2026年4月から)

受賞テーマ

クロマチン構造研究によるエピジェネティクス制御機構の解明と疾患研究への展開

研究業績

胡桃坂 仁志教授は、ゲノムDNAのエピジェネティックな制御機構の解明を目指し、その基盤となるクロマチンの構造と機能に関する研究を推進してきた。独自に確立したクロマチン再構成技術と構造生物学的手法を融合することにより、同研究分野を世界的に牽引してきた。これまでに、染色体のセントロメア領域、構成的ヘテロクロマチン、転写制御領域などを特徴づける特殊なクロマチン基盤構造を明らかにした。さらに、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析により、クロマチンを介した遺伝子転写、DNA損傷修復、DNA組換え、ならびに自然免疫関連分子の不活化など、多様な生命現象の制御機構を解明した。近年では、細胞由来のクロマチン複合体を直接可視化するChIP-CryoEM法を確立し、試験管内で再構成した試料にとどまらず、細胞核内に存在するクロマチン複合体の立体構造解析にも成功している。これらの成果は、クロマチンおよびエピゲノムの異常に起因するさまざまな疾患の発症機構の理解を大きく前進させるとともに、新たな治療標的の同定や創薬研究のための基盤を提供するものである。
(武田医学賞ウェブサイトより)